3D Blaster Voodoo2はSLIモードをサポートしていますか?
また8MBモデルではなく12MBモデルを選択したほうがよい理由がありますか?
2枚の8MBカードを使ってSLIモードを実行することが、1枚の12MBカードを使うことより優れている点はどのようなことですか ?
製品にSLIモードに必要なケーブルが同梱されています。
3D Blaster Voodoo2 8MB には、画面上に実際のピクセルを表示するために使う4MBのフレームバッファメモリとゲームで使うテクスチャを保存する4MBのテクスチャメモリがあり、2MBのバッファメモリに分割されています。12MBのカードには、4MBのフレームバッファメモリ、テクスチャプロセッサ用の4MB+4MB=8MBのテクスチャメモリがあります。

迫力ある3Dゲームを体験するためには、スピード(フレーム速度)と細部(リアリズム)がキーポイントとなります。これらの部分のいずれかまたは両方について、システムをより高速化するすることが可能です。

2枚の8MBのカードをシステムに組み込むと、フレームバッファメモリをプールするために2枚分の4MB+4MBのフレームバッファメモリを使うことができ、高解像度でのZバッファリングが可能になります。しかし、いずれのカードも同時にテクスチャにアクセスする必要があるため、両方のカードのテクスチャメモリに同じテクスチャをロードする必要があります。そのため、8MBを使用したSLIモードでは、合計のテクスチャメモリは増加せず、テクスチャメモリは4MBになります。

12MBカードは、8MBのメモリにより多くのテクスチャデータをロードできます。これは、より多くのオブジェクトに対してより多くのテクスチャを同時にロードできることを意味し、テクスチャのスワッピングの必要性を低下させたり、メインメモリの容量への負担を軽減させます。これによってゲームが快適に動作することが可能です。(もちろん使用しているPCのCPU、メモリ、ハードディスクのスペックがそれに関わってきます)

12MBのカードを2枚使って、SLIモードを動作させると、合計4MB+4MB=8MBのフレームバッファメモリ、アクセス可能な8MBのテクスチャメモリを得ることができます。

しかしながらここで注意しなければならないことがあります。SLIモードでの動作は3Dfx Interactive社の提供するGlide-API(Windows、DOSおよび3Dfx OpenGLを含む)を利用したアプリケーションでの動作を保証するものであり、Microsoft社のDirect3Dなどの3Dfx Interactive社が提供するもの以外のAPI上での動作に対して影響を及ぼすものではありません。そして重要なのは、SLI ModeがGlide-APIに対応したすべてのアプリケーションに対しての動作を保証するものではなく、そのゲーム自体のアーキテクチャ(正確にはGlide-APIの利用手順)に依存するものであり、Glide-APIに対応したすべてのアプリケーションに対して有効になるものではないということです。

"SLIモードですべてのゲームでフレームレート2倍のパフォーマンスが得られる"といった誤った認識と混同されることのないよう気を付けましょう。

これらの問題は、今後リリースされるドライバもしくはアプリケーション開発者より提供されるパッチプログラムなどで徐々に解決されるものです。ただしすべてが解決可能な問題ではない、または解決に時間がかかるということも認識しておくべきでしょう。
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